お魚好きの方にとって、「はまち」「ぶり」「カンパチ」は馴染み深い名前ですが、それぞれの違いや見分け方についてしっかりと理解していますか?
これらは見た目や味、成長段階によって異なる特徴を持っています。
本記事では、はまち・ぶり・カンパチの違いと刺身の見分け方などについて詳しく解説します!
はまち・ぶり・カンパチの違いを一言でいうと?
はまち・ぶり・カンパチの違いを一言で言うと、「はまちとぶりは同じ魚(ブリ)で成長段階の違い、カンパチは別種で頭に八の字模様がある魚」です!
はまち・ぶり・カンパチの基本的な違い
これらの魚は、見た目が似ているため混同されがちですが、実は異なる種類の魚です。
はまち・ぶりの関係
はまちとぶりは同じ魚(ブリ科の「ブリ」)ですが、成長段階によって呼び名が変わります。
地域ごとの呼び方
- 関西では若い個体を「はまち」、成長したものを「ぶり」と呼びます。
- 関東では幼魚を「わらさ」、さらに成長したものを「ぶり」と呼びます。
カンパチ

画像引用:横浜丸魚株式会社
カンパチはブリとは異なる魚種で、スズキ目アジ科に分類されます。
特徴
名前の由来でもある、頭部に八の字の模様が特徴的です。
見た目での見分け方
見分ける際には、体の形状や模様、頭の形に注目するのがポイントです。
はまち(ブリの若魚)
- 体型: 細長く、全体的にシャープな形状。
- 色合い: 背中は青みがかった緑色、お腹は銀白色。
- 模様: 目のあたりからエラにかけて黄色のラインが見られる。
ぶり(成魚)
- 体型: はまちに比べて厚みがあり、丸みを帯びた形。
- 色合い: はまちと同じく背は青緑色だが、全体的に色が濃く、鮮やか。
- 模様: 黄色いラインははっきりと残る。
カンパチ
- 体型: ぶりとは違い、少し平たい体型で頭が丸みを帯びている。
- 色合い: 背中は青灰色で、側面が少し黄褐色。
- 模様: 頭部に「八」の字模様があり、見た目で簡単に判別可能。
味と食感の違い
味や食感でも違いがあります。それぞれの魚の特徴に合った調理法で楽しむのがおすすめです。
はまち
- 味: 脂が少なめで、さっぱりとした味わい。
- おすすめの調理法: 刺身、照り焼き、焼き魚。
ぶり
- 味: 成長に伴って脂が乗り、濃厚な味わい。
- おすすめの調理法: ぶり大根、照り焼き、寿司ネタ。
カンパチ
- 味: 脂が適度で、弾力のある食感が特徴的。はまちやぶりよりも上品な味わい。
- おすすめの調理法: 刺身、カルパッチョ、塩焼き。
はまち・ぶり・カンパチの旬の時期
魚は旬の時期に食べると、より美味しさを堪能できます。
- はまち: 秋から冬にかけてが旬。
- ぶり: 冬(特に12月~2月)が最も脂が乗る時期。
- カンパチ: 夏(6月~8月)が旬。
料理での使い分け
料理に合わせて魚を選ぶと、より一層美味しさを引き出せます。
- さっぱりした料理には「はまち」。
- 脂の旨みを活かす料理には「ぶり」。
- 上品な味わいを楽しむ料理には「カンパチ」。
面白い豆知識:地域による呼び名の違い
ブリの呼び名は、地域や成長段階によって大きく変わります。以下は一例です。
- 関東地方: 「わかし」→「いなだ」→「わらさ」→「ぶり」
- 関西地方: 「つばす」→「はまち」→「めじろ」→「ぶり」
これらの呼び名は、漁業や地域文化に深く根付いているため、地域ごとに魚の名前が異なるのは日本ならではの面白いポイントですね。
刺身の見分け方
刺身で「はまち」「ぶり」「カンパチ」を見分けるには、色合いや脂の乗り具合、切り身の形状に注目するのがポイントです。それぞれの特徴を以下にまとめました。
はまちの刺身
- 色合い: 淡いピンク色。脂が少ないため、身が比較的均一な色をしています。
- 脂の乗り: 脂は控えめで、さっぱりとした見た目。
- 切り身の特徴: 身がやや薄く、弾力が強め。
ぶりの刺身
- 色合い: ピンクから赤みがかった色合いで、はまちより濃い色。
- 脂の乗り: 脂がしっかりと乗っており、白い脂の筋が見えることが多い。
- 切り身の特徴: 厚みがあり、脂が多いため表面が少しテカリを帯びている。
カンパチの刺身
- 色合い: 淡いピンクから少し黄みがかった色合い。
- 脂の乗り: 脂は適度で、上品な光沢があります。
- 切り身の特徴: 身がしっかりしていて、少し厚めに切られることが多い。
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