「ぞっとしない」という言葉は、一見して恐怖や驚きを連想させる表現ですが、本来の意味とは少し異なります。現代では本来の使い方とは違った意味で使われることも多くなっており、その違いについて知ることは大切です。
今回は「ぞっとしない」の正しい意味と誤用について解説し、それぞれの例文も紹介します。
「ぞっとしない」の本来の意味
「ぞっとしない」とは、本来「興味が湧かない」「魅力を感じない」「感心しない」といった意味を持ちます。
この表現は、物事に対して関心がない、または特に心が動かされない状況を指します。
本来の意味での例文
- 彼の新作映画はぞっとしない出来で、観る気がしない。
- お役所が案をつくられてお役所が運営をするということは率直に言って余りぞっとしないという感じがしております。(第136回国会答弁 参議院 海洋法条約等に関する特別委員会)
本来の意味の言い換え表現・類語
- 魅力がない
- 、関心を持てない
- 、興味がわかない
「ぞっとしない」の反対語
「ぞっとしない」の反対語は、物事に強く興味や感動を覚えることを表す言葉になります。いくつかの反対語の例としては、以下のようなものがあります。
- 心惹かれる – 強く興味や魅力を感じること。
- 感動する – 深い感情や感動を覚えること。
- 興味を引かれる – 何かに興味や関心を持つこと。
- 魅了される – 強く心を引きつけられること。
「ぞっとしない」の誤用・間違った使われ方
「ぞっとしない」が「恐怖を感じる」や「不安になる」といった意味で使われることがありますが、これは本来の意味とは異なります。
この誤用は、言葉の響きから誤解されるケースが多いです。
誤用の例
その話を聞いてぞっとしない気持ちになった。
誤用での意味を言い換えると?
怖い、気味が悪い、不安になる。
まとめ 「ぞっとしない」という言葉は、本来「興味が湧かない」「魅力を感じない」という意味です。
しかし、日常会話では「恐怖」や「不安」を感じる表現として誤用されることもあります。言葉の使い方には注意し、本来の意味を理解して使うことで、より正確なコミュニケーションが可能になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
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