舞踊(ぶよう)と舞踏(ぶとう)、暗黒舞踏の違いを一言でいうと? | ナルワカ

舞踊(ぶよう)と舞踏(ぶとう)、暗黒舞踏の違いを一言でいうと?

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暗黒舞踏の手

「舞踊(ぶよう)と舞踏(ぶとう)って、どう違うの?」
なんとなく雰囲気は違うけど、ちゃんと説明できる人は少ないかも?
さらにそこに「暗黒舞踏(あんこくぶとう)」なんて言葉まで出てきたら、もう頭の中はハテナマークだらけ…。
でも大丈夫!今回は、この三つの“踊り”の世界を分かりやすく、そしてちょっぴり楽しくご紹介します♪

舞踊(ぶよう)と舞踏(ぶとう)、暗黒舞踏の違いを一言でいうと?

舞踊は「美しさと形式を大切にした“見せる”踊り」、舞踏は「内面や無意識を表現し“感じる”身体芸術」、暗黒舞踏は「死・狂気・欲望など人間の深層を暴く“魂の叫び”のような表現」です。
同じ“からだ”を使った芸術でも、目指す世界がまったく違うんです!

舞踊(ぶよう)とは?

舞踊とは、古くから人々の文化の中で育まれてきた芸術性の高い踊りの総称です。
日本舞踊・クラシックバレエ・社交ダンス・民俗舞踊など、形式や美しさを重視したものが多く、音楽やリズムに合わせて調和のとれた動きを見せることが特徴です。

  • 目的:観客を楽しませる芸術・エンタメ性を重視
  • 例:日本舞踊、クラシックバレエ、フラダンス、社交ダンス
  • 特徴:型・リズム・衣装が洗練され、構成美が際立つ

舞踏(ぶとう)とは?

舞踏は、1960年代の日本で生まれた前衛的な身体表現の芸術で、英語では「Butoh(ブトー)」として国際的に知られています。
当時の芸術や社会の価値観に対する反抗から始まり、「美しく踊る」のではなく、内面の感情・無意識・死生観を身体で露わにすることを目指しました。

音楽に合わせる必要もなく、白塗りの顔・異様に遅い動き・即興性など、既存の踊りとは一線を画す独自のスタイルが特徴です。

  • 誕生時期:1960年代初頭
  • 目的:感情・本能・死といった深層を身体で表現
  • 例:土方巽(ひじかた たつみ)、大野一雄(おおの かずお)による舞踏作品
  • 特徴:即興的・抽象的な動き、身体の変容がテーマ

暗黒舞踏(あんこくぶとう)とは?

暗黒舞踏は、舞踏の創始者・土方巽(ひじかた たつみ)が1960年代初頭に提唱した、舞踏の原点とも言えるスタイルです。
1959年の衝撃作『禁色(きんじき)』を皮切りに展開され、死・狂気・タブー・欲望など、社会が見て見ぬふりをする部分を身体を通して表現することに挑戦しました。

  • 誕生時期:1959年〜1965年ごろ
  • 特徴:白塗り、ゆっくりした動き、奇怪なポーズ、沈黙の時間
  • 目的:「美」ではなく「真実」や「人間の深淵」に迫る
  • 精神性:宗教的・儀式的で、観客との共鳴よりも内面の探求を重視

その思想とビジュアルのインパクトは今なお色褪せず、「暗黒舞踏」は世界中のアーティストに影響を与え続けています。

応用・関連情報|クールな日本のアート”Butoh”

ここでちょっと面白いトピックを。舞踏(Butoh)は、実は海外で「クールな日本のアート」として人気があります。
フランスやドイツの芸術祭、アメリカの大学などでワークショップや公演が行われており、日本より海外のほうが熱狂的ファンが多いなんてことも。

さらに、現代舞踊(コンテンポラリーダンス)や2.5次元舞台などの中にも、舞踏的な動きや空気感が取り入れられることがあります。
「ジャンルにとらわれない表現」を求める現代アートの中で、舞踏の精神性は今も生き続けているんですね。

まとめ

「舞踊(ぶよう)」と「舞踏(ぶとう)」、そして「暗黒舞踏(あんこくぶとう)」は、それぞれ異なる目的と表現方法を持つ“身体の芸術”です。

  • 舞踊:美しさや形式を重視し、観客に「見せる」ための芸術
  • 舞踏:感情や哲学をさらけ出し、内面を「感じさせる」表現
  • 暗黒舞踏:人間の闇や真実を身体で描く「原始的かつ儀式的な表現」

どれが優れているという話ではなく、自分がどんな感性に惹かれるかが大切。
あなたはどちら派? 華やかな舞台で魅せる派? それとも静かに魂を震わせる表現派?

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